コーヒーもアルコールも嗜好品として様々な種類が出回っていますが、この2つの組み合わせが意外な結果をもたらすことをご存知でしょうか?
どちらも服薬する際には気を付けなければならない飲み物ですが、この2つの飲み合わせについてチェックしてみましょう。
目次
コーヒーとアルコールを一緒に飲むメリット
体に影響を与えるカフェインを含んだコーヒーとアルコール。
一緒に飲んだ場合のメリットについて3つ見ていきましょう。
胃腸を保護する
居酒屋メニューにも多く取り入れられている味や油の多いおつまみ系メニューは、食後に胃に負担がかかります。
胃もたれの原因にもなる「こってりメニュー」も、ポリフェノールを多く含むコーヒーを飲むことで胃腸を保護する効果を持っています。
これは、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が胃酸の分泌を促すため、消化に必要な量の胃酸により胃腸の粘膜を傷つきにくくしてくれます。
肝臓をサポート
アルコール飲料の飲みすぎで肝臓に負担がかかることや、休肝日と称してアルコール飲料を飲まない日を作るなど、アルコールと肝臓は切っても切れない関係です。
アルコールを取ったときに体内で消化を司る内臓が肝臓。
肝臓でアルコールは分解されて排出されますが、その分解される過程でアセトアルデヒドという物質が発生することはご存知でしょうか?
このアセトアルデヒドは私達にとっては有害な物質なのですが、肝臓はアセトアルデヒドまでも分解して私達の体にとって無害なものに替えてくれています。
この時に活躍するのも、コーヒーに含まれるクロロゲン酸です。
二日酔いの予防に
飲み過ぎた翌日には必ず二日酔いになる人におすすめなのが、コーヒーとアルコールを一緒に取ることです。
二日酔いは、アルコールに弱い人がなるものという訳ではなく、肝臓に疲労が溜まっていることが関係しています。
アルコールは通常であれば肝臓で分解されて無害なものに替えられます。
しかし、肝臓に負担がかかり弱っている状態であれば、その代謝も続けてアルコールを摂取したときには追い付かなくなってしまいます。
この代謝できずに残ってしまったアセトアルデヒドが二日酔いを引き起こしています。
コーヒーとアルコールを一緒に飲むデメリット
コーヒーとアルコールを一緒に飲むことで生まれるデメリットについて2つ見てみましょう。
脱水症状
アルコール飲料にもコーヒーにも利尿作用があることはご存知でしょうか?
よく、飲んでいる途中にトイレに行くと何度もトイレに行きたくなることや、仕事中に集中しようとしてコーヒーをたくさん飲むとトイレが近くなることがあります。
これはどちらも利尿作用によるものですが、肝臓や胃腸のサポートのために同時にたくさん飲んだ場合には脱水症状に気を付けなければなりません。
アルコール飲料やコーヒーを同時に一緒に飲むときには水を飲むことを忘れないよう気を付けましょう。
中毒症状
体調がすぐれない時にコーヒーを飲むと、頭痛や吐き気に悩まされたという経験はありませんか?
これはコーヒーに含まれるカフェインの中毒症状と呼ばれるものです。
体調がすぐれなかったり肝臓が弱っていたりすると、「いつもの量」でも体調を崩してしまうことがあります。
コーヒーとアルコールは一緒に飲んでも大丈夫?
デメリットのあるコーヒーとアルコールの同時摂取ですが、一緒に飲んでも問題はありません。
コーヒーに香り付けとしてウイスキーを入れると美味しくなるなどアレンジとしても使われるコーヒーとアルコールの組み合わせがあります。
コーヒーとアルコールを取る場合は飲み過ぎないで体調に気を付けよう
- コーヒーとアルコールを一緒に飲むメリットは、胃腸の保護や肝臓のサポート、二日酔いの予防になること。
- コーヒーとアルコールを一緒に飲むデメリットは、脱水症状と中毒症状。
- コーヒーとアルコールを一緒に飲んでも大丈夫!
コーヒーとアルコールの組み合わせについてメリットやデメリットに注目して見ると、「飲みすぎない」ことや「体調に気を付ける」ことで心配はいらないことが分かりますね。
意外に多いコーヒーカクテルを一度試してみるのもおすすめです。
胃腸や肝臓をアルコールから守るために、コーヒーを取り入れる習慣をつけてみるようにしましょう!