コーヒーを毎朝飲む場合、毎回お湯を沸かして作るのはめんどくさい……。
そこで作り置きが出来たらなぁと考える人は少なくないと思いますが、コーヒーを長く保存していると酸化して体に悪いという話も聞きます。
そこでこの記事では、正しいコーヒーの作り置きのやり方と、酸化を防ぐための保存方法についてご紹介します。
美味しいコーヒーがいつでも飲めるよう作り置きしておきたい方も是非参考にしてください。
目次
コーヒーの作り置きは体に悪い?
コーヒーは作ってから30分経過すると酸化してしまうことはご存知でしょうか?
コーヒー豆は光や熱の影響で酸化してしまいます。
もちろん、コーヒー豆を使って作ったコーヒーも同様に酸化が起こってしまいます。
そんな酸化したコーヒーが体に与える影響を3つ見てみましょう。
喉の不快感
爽やかな酸味であればコーヒーの持つ独特の酸味ですので、時間の経過と共に口の中からスッと消えていきますが、「えぐい」と感じる酸化したコーヒーの場合は後味が悪く、いつまでも口に残ります。
そのため、喉に不快感が残る状態になります。
腹痛・下痢
決して腐るわけではないコーヒーですが、酸化すると味が変わるだけでなく、胃腸の弱い人でなくとも腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
吐き気
酸化したコーヒーに含まれている酸味は、胃にも負担をかけてしまいます。
新鮮なコーヒーが持つ酸味とは違い、酸化したコーヒーには酸素が含まれています。
一般的にコーヒーに含まれるカフェインは胃酸の分泌を増進させるため、さらに酸化している状態のコーヒーであれば、更に胃に負担がかかりムカムカと吐き気が起こる場合があります。
コーヒーの作り置きのやり方
コーヒーが酸化すると体に悪影響があることがわかりましたが、正しいやり方で行えば美味しいコーヒーを作り置くことが出来ます。
こちらでは、酸化しない美味しいコーヒーの作り置きの方法をご紹介しましょう。
酸化させないためには水が基本
美味しいコーヒーとは、つまり酸化していないコーヒーということです。
コーヒーが酸化する原因は、光・熱・酸素。
酸化を起こさない作り方の基本として、水出しコーヒーがあります。
スタバなどで「コールドブリュー」と呼ばれるものに当たります。
- コーヒー豆(中挽き~細挽きで深煎りのものがおすすめ)
- 水
- ピッチャー
- 出汁パック
- コーヒー豆を出汁パックに入れる。
- ①をピッチャーに入れる。
- ②に静かに水を注ぐ。
- ③を常温で1時間置いた後、冷蔵庫で8時間程度寝かせる。
- ④からパックを取り出して完成。
※水:粉=10:1の割合がおすすめです。
インスタントコーヒーしかない場合
もしもご家庭にあるのがインスタントコーヒーだけの場合、最近では水や牛乳で溶けるものも販売されていますが、やはり熱湯と比べると溶けにくい印象がありますね。
その場合水出しではなく、あまり熱くせずにぬるま湯で粉を溶かして水で薄めると良いでしょう。
また、作った後は冷蔵庫で保存しておきましょう。
どうしても温かいままが良い場合
出先に温める手段がない場合や、ドライブでなどでも温かいコーヒーを楽しみたい場合には、やはり温かい状態のコーヒーでなければなりませんよね。
その場合には、光や酸素に触れないように密閉出来る真空断熱タンブラーがおすすめ。
コンビニでも使えて酸化を極力抑えられるタンブラーはこちらで一部紹介しています。
タンブラーで持ち歩いている時には、美味しくコーヒーを飲みたいのなら30分以内に飲み終わるように心掛けましょう。
酸化を防ぐための冷蔵庫での保存方法
酸化しない作り方で作ったコーヒーを、さらに酸化しないように冷蔵庫で保存する方法ですが、どのような容器が適しているのかに焦点を当てて見ていきましょう。
冷蔵庫は酸化を防ぐのに最適
コーヒーの酸化の原因は光・熱・酸素の3つ。
これを簡単に防ぐことが出来るのが冷蔵庫です。
食品などを取り出す時以外は暗い庫内で冷たい状態が保たれ、密閉されています。
そのため、冷蔵庫は酸化を防ぐのにとても効率の良い場所だと分かりますね。
冷蔵庫に入れておくだけでOK
次に冷蔵庫での保存方法ですが、基本は密閉出来る容器にコーヒー豆を入れた状態で入れておきます。
各ご家庭での保管状態にも関係しますが、縦向き・横向きは問いません。
水出ししたものを、コーヒーを抽出してコーヒー豆を取り出した状態で冷蔵庫に入れておきましょう。
冷蔵庫保存におすすめの容器3選
水出しコーヒーが手軽に作れて冷蔵庫でも安心して保存できる容器を3つピックアップしていきます。
HARIO(ハリオ)フィルターイン コーヒーボトル
HARIOから、ワインボトル風のコーヒーボトルをご紹介。
シリコン素材の栓のため、液漏れも心配ありません。
すらりとしたフォルムなので、冷蔵庫内でもかさ張らずボトルホルダーにもすっきり収納出来ます。
内容量 | 650ml |
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本体素材 | 耐熱ガラス |
TAKEYA タケヤ 水出し専用コーヒージャグII
スクリュータイプの蓋で密閉されたジャグなので、風味も逃しません。
ふっくらとしたフォルム(約11.5cmの角丸)なので、冷蔵庫のドリンクホルダーに合わない場合もありますが、野菜室やチルド室で保存するのであれば問題ありません。
※1.1Lという容量ですが、水出しされる際には740ml程度の水で作ることを推奨されています。
内容量 | 1.1L |
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本体素材 | AS樹脂 |
KINTO(キントー) PLUG アイスコーヒージャグ
1つ1つ手作り委で作られているKINTOのPLUGアイスコーヒージャグ。
密閉性も高く、プレゼントとしても喜ばれる1.2Lサイズです。
内容量 | 1.2L |
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本体素材 | メタクリルスチレン・ABS樹脂 |
作り置きしたコーヒーの保存期間は?
作り置きをした場合、コーヒーの保存期間(賞味期限)はどれくらいなのでしょうか?
保存方法別にチェックしてみましょう。
温かいコーヒー
上でもお伝えしましたが、温かいコーヒーは熱によって酸化するスピードが速いのも特徴です。
そのため、温かいコーヒーの保存期間は30分以内だと言われています。
冷たいコーヒー
冷たいコーヒーと言うと、冷蔵保存されているものと仮定した場合には2~3日程度だと考えて下さい。
作り置きには水出しがおすすめ
- コーヒーの作り置きは、コーヒーが酸化してしまうと喉や口の不快感だけでなく、場合によって腹痛や下痢、吐き気を引き起こすことがある。
- コーヒーの作り置きには水出し(コールドブリュー)はおすすめ。
- 酸化を防ぐための冷蔵庫での保存方法は、コーヒーを抽出したあとにコーヒー豆を取り出して冷蔵庫に入れるだけ。
- 作り置きした温かいコーヒーは30分以内に、水出ししたコーヒーは3日以内が保存可能期間。
せっかく美味しく作ったコーヒーも、熱や光、酸素に触れることで急激に酸化してまずくなってしまいます。
何度もおかわりをしたいのなら、水出し(コールドブリュー)を中心に冷蔵庫保存で美味しく保存する事を心掛けましょう。